世界での活躍が課題 日本人の監督
日本でも全国各地にプロサッカーチームやプロを目指すチームが誕生し、それまでトップのリーグで指揮してきた監督を迎えて強化に努めているところが多いです。最高峰のリーグで優勝を目指すことからプロチームを作り上げていくことに目的を変えた監督も多く、1人の人間としての物語としても楽しみを感じる部分です。
しかし、世界に目を転じてみると日本人選手が活躍することはあっても日本人監督が活躍する機会はほとんどないのが実情です。コーチ留学として海外に渡る人はいるものの、結局そこに残らず日本に帰ってきてしまう人が多いです。この背景には言語の問題と文化の違いが挙げられます。サッカーの本場はヨーロッパですが、どこのチームを率いるかで使うべき言葉が変わります。スペインならスペイン語でフランスならフランス語といったように多種多様です。もちろん英語でのコミュニケーションも可能ですが、やはりその国の言語が重要です。
文化の違いという点では、その国のスタイルが存在しており日本のように後から強くなったチームとは相容れない部分があります。しかもなかなか実績を積み重ねられないためコーチから経験を重ねるほかありません。監督として活躍するにはコーチの経験が必要であり、むしろその部分をしっかりとすれば海外でも活躍する人は出てくる可能性があります。
